人気ブログランキング | 話題のタグを見る

ワーキングプア

今夜のNHKスペシャルで、昨今ワーキングプア、働く貧困層の増大について取り上げられていた。
働く意志・意欲も能力もあるのに、仕事がない、仕事があっても年収200万円を切るような人たちが増えているとのことである。
番組では、その深刻な実態が、特に30代で路上生活をするようになる等、若年層でのワーキングプアの深刻さが取り上げられていた。
ただ、どうしてそのようになったのか、また、解決策の例などはあまり示されなかった。

景気低迷→公共事業の減少や規制緩和、非正規雇用の増大などなどが原因か。

ちょうど7月21日付けの朝日新聞で千葉大法経学部の広井良典教授の「これからの社会保障は」というインタビュー記事が載っていた。
主たる内容は、「限界にきた公共事業型。医療福祉重視に転換を」、「機会平等、人生前半こそ。教育充実し若者年金も」、「成長神話捨て定常志向。長生き料、負担しあう」といったもの。

NHKスペシャルの内容とこのインタビュー記事の内容で共通しているのが、教育の問題と若者の問題。
つまり、貧困→教育を受けられない→貧困の連鎖、若者の貧困→ずっと貧困、という長期的、連鎖的な貧困を防がなければならないということであった。

日本の公的な教育支出は、経済協力開発機構(OECD)の中でトルコに次いで低い(19カ国中)そうで、妙な結果の平等ばかり追い求めていた背後で、大事な機会の平等がないがしろにされていたことが分かる。

どうすればいいのか、の一つの例がこの記事に載っていた。
ちょっと考えないといけない気がします。
エルビスプレスリーの物まねではしゃいでいる場合では少なくともなさそうです。
by black_penguin | 2006-07-23 23:45 | 時事関連

弁護士のちょっとブラックな業務外日誌


by black_penguin