人気ブログランキング | 話題のタグを見る

死刑廃止運動

安田大サーカスがやってくれました。

(以下引用)
山口・光の母子殺害:被告の弁護人欠席、弁論延期 最高裁が「遺憾」、遺族反発
 ◇上告審弁論、延期

 99年に山口県光市で起きた母子殺害事件で殺人罪などに問われ、1、2審で無期懲役(検察側は死刑を求刑)とされた当時18歳の少年だった被告(24)の弁護人が14日、日弁連の会務を理由に最高裁第3小法廷で予定された弁論に出廷せず、4月18日に延期された。浜田邦夫裁判長は法廷で「正当な理由のない不出頭で極めて遺憾」と異例の見解を述べ、被害者遺族の会社員、本村洋さん(29)は「遺族をどれだけ傷つけるのか分かっているのか」と批判した。

 出頭しなかったのは、オウム真理教(アーレフに改称)の松本智津夫(麻原彰晃)被告(51)の主任弁護人を務めた安田好弘弁護士ら2人。先月28日と3月3日にそれぞれ選任された後、2審段階の弁護人が辞任。2人は「被告は捜査段階や1審の供述が真実ではなく、殺害前から暴行の意思があったわけではないと説明している。準備に時間が必要」として弁論期日を6月13日に延期するよう求めたが、却下されていた。

 不出頭について安田弁護士らは「裁判を長引かせる意図はないが、被告から事情を聴き、記録の精査が必要」と説明した。一方、事件で23歳の妻と生後11カ月の長女を殺された本村さんは「7年裁判を傍聴してきたが、これほどの屈辱は初めて」と怒りをあらわにした。

 弁論の開催により無期判決が見直される可能性があり、14日、本村さんは妻子の遺影を胸に抱き、親族6人と一緒に傍聴席に着いた。午後1時半に裁判官が入廷したが弁護人は姿を見せないまま。検察官が「不出頭は裁判遅延目的が明らか」と開廷を求めたが認められなかった。刑事訴訟法は「重大事件の審理は弁護人がいなければ開廷出来ない」と規定している。

 本村さんは「法を信じて生きようとする私たち国民を侮辱している」。安田弁護士が死刑廃止運動に熱心な点にも触れ「活動は自由だが、自らの思想のために裁判を遅延させることは許しがたい」と批判した。【木戸哲】

毎日新聞 2006年3月15日 東京朝刊
(引用終わり)

日弁連の会務など刑事の公判を勝手に休む理由になどならない。
彼は、被告人のためでもなく、当然被害者のためでもなく、単に自分の死刑廃止論を世間にアピールするという自己満足のためだけに弁護人をしています。
彼には、被害者遺族がどんな思いで傍聴席で待っていたかについての想像力が完全に欠如しています。
もちろん、だからといって彼を無実の罪で逮捕していいまどとは言っていません。本村さんのコメントにも、大人としての当然のバランス感覚が現れています。
しかし、残念なことに、彼にはこのバランス感覚が見あたりません。

そもそも何故死刑判決が出るのでしょうか。
被告人が、酌量の余地のない動機で、多くのかけがえのない命を奪ったからではないでしょうか。
死刑判決が出る可能性がある、というときには、必ず命を奪われた被害者がいるのです。何故かこのことが忘れられがちです。

いずれにしても、こんな被害者遺族を侮辱した彼に、死刑廃止論など語って欲しくありません。
もっといえば、人権などという言葉も語って欲しくありません。
残念です。
第二東京弁護士会の英断を期待します。…無理か。
by black_penguin | 2006-03-16 00:05 | 時事関連

弁護士のちょっとブラックな業務外日誌


by black_penguin