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証人尋問

今日の午後は、横浜で大嫌いな人証調べ。
長年熾烈?な争いを繰り広げている案件だけに、いつも以上に気が重かった。

今日は、証人に対する反対尋問。
被告のたっての希望で強引に入れられた尋問だけに、「いやな尋問させやがって」というストレスが、証人に向けられ、若干語気が荒くなったところが…。申し訳ありません。
しかし、今どき「記憶にありません」ときたもんだ。
私の中では、「記憶にありません」は、「私、嘘をついています」と同義語。
「一般的に言って印象に残るような性質の出来事を『記憶にありません』というのは、ちょっとおかしいんじゃありません?」とつっこみを入れたが、「記憶にありません」の一点張りで。

お客さんは、証人尋問で敵性証人をいじめたり、テレビドラマのように反対尋問で崩れ落ちるのを期待するのだが、もともとお客のストレスを発散する場所ではないし、反対尋問で、「先ほど言ったのは嘘でした。」等と崩れ落ちることはほとんどありえない。
反対尋問では、とにかく嘘をつかせて後で書面で叩けばいいと思う。
そのあたりを理解していただくのが大変。

尋問は、やはり緊張するし、やっているときは少し興奮気味になるので後でがっくり疲れるし、ホント嫌だわ。もちろん人のことはいえないが、他の弁護士の変な尋問を聞かされるのも辛い。

ということで、単独で担当している事件では、極力尋問時間を減らしちゃおうといつもたくらんでます。
by black_penguin | 2005-09-20 23:33 | 業務関連

弁護士のちょっとブラックな業務外日誌


by black_penguin