法律相談料

事務所で,交通事故と相続問題については,初回法律相談料無料ということを始めて1年くらいが経ちました。

交通事故の案件については,無料相談からそのまま受任というケースも比較的ある感じ(もちろん,無料相談を渡り歩いているような人はそれっきりですが)です。
弁護士費用特約の普及もあり,このまま無料相談の制度を続けていっていい気がします。

一方,相続問題については,めぼしい成果が上がっていないです。
ほとんどの方が,無料相談を受けてそれでお終いです。
具体的な受任にはつながりません。
電話などで気軽に聞いてくる人も多く,単なる無料相談場所みたいになっています(笑)。

いわゆるFREEビジネスは,「無料」で人を引きつけて,有料のサービスに誘導していくというのが通常ルートだと思いますが,この相続事件については,それがほとんど功を奏していないという印象です。

そうすると,このまま続けていても,こちらは手間と時間だけが取られるだけですので,有料化を検討しなければなりません。
ただ,それだけではなく,ある種プレミア感を出すメニューを提供しないとお客さんは集められないと思います。
相続事件の場合は,それなりに資産を持っている人たちが多いと思われ,そのあたりを見据えて方向転換が必要な気がします。

で,どうしてこの記事を書こうかと思ったかですが,
先日,法律相談したいと,その人の近所まで呼び出されて法律相談し,その後も何度かアドバイスをしたりしたのですが,結局事件の依頼もされず,何も払われずにフェードアウトしてしまった人がいました。

確かに,法律相談料は,通常30分5000円くらいと比較的高いと思います。
聞いている方からすると,何も減るものも無いこんな高いお金を払うのか,という感覚があるのも理解はできます。
ただ,前にも書いたように,弁護士が法律相談に対して回答するには,長い長い苦労を経ての(笑)試験やその後の経験や勉強で身につけた知識を元にしなければなりませんので,その回答内容にはそれなりのコストがかかっていることになります。
また,相談を聞くには,その間他の仕事をすることはできませんから,時間を割いている以上,そこにもコストがかかっていることになります。
日本では,この形の無いサービスに対して費用を払うという感覚がどうも薄く,依然として理解が得られていないなぁと実感した次第です。

先日知り合った行政書士さんも,あまり無料で相談を受けるということをしない方が良いのではという意見でした。
セミナーに参加して下さった不動産業の方も,こういうのは無料でやらない方が良いとおっしゃっていました。

料金をいただく方からこういう意見をいうのはなかなかどうかと思ったりするのですが,やはり今後のためには,知的サービスを提供するにおいて,きちんと適正な費用を請求するということをしていった方がいいとあらためて思いました。


まあ,私もどんな場合でも取ろうとは思っていませんが,せめて「費用はいいですか?」くらい聞いていただいて,それに対して「今回はいいですよ」と言いたいですね。
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by black_penguin | 2015-01-18 15:36 | 業務関連 | Comments(0)

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