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引退

以下,朝日新聞より引用

「日本を代表するアニメ映画監督の宮崎駿(はやお)さん(72)が、第70回ベネチア国際映画祭のコンペ部門に参加しているアニメ「風立ちぬ」を最後に引退する。9月1日午後(現地時間)にベネチアで開かれた公式会見で、スタジオジブリの星野康二社長が明らかにした。

 記者会見の最後、星野社長は「世界に大変友人の多い宮崎駿に関しての発表をします」と切り出し、「『風立ちぬ』を最後に、宮崎駿監督は引退することを決めました」と話した。宮崎監督本人が6日に東京都内で記者会見する予定という。星野社長は「くれぐれもよろしく」との宮崎監督からのメッセージを披露した。記者会見まで引退に関する質問は一切受けないという。

 宮崎監督は1941年、東京生まれ。79年「ルパン三世 カリオストロの城」で映画初監督を務める。85年スタジオジブリ設立に参加した。「風の谷のナウシカ」「となりのトトロ」「崖の上のポニョ」など、数多くのアニメ映画を送り出した。2001年公開の「千と千尋の神隠し」は、日本映画の興行収入1位を記録。ベルリン国際映画祭金熊賞、アカデミー賞長編アニメーション賞を受賞した。05年にはベネチア国際映画祭の栄誉金獅子賞を受けた。」

引用終わり。

この少し前に,NHKの「プロフェッショナル仕事の流儀」で宮崎駿監督のスペシャル番組を観ていたので, 全く驚きませんでした。
ああ,やっぱりと。

この番組内で,「崖の上のポニョ」は,失敗に近かったと,それは衰えが原因だったと鈴木プロデューサーが言っていました。
そして今回の「風立ちぬ」。
自分の好きなことをやる,子どもにうけなくてもいい,といったことを本人は言っていました。
たぶん,ポニョのときに,もうおしまいにしようと思っていて,最後に区切りとしてこれを作ったのだろうと想像しました。

どのような仕事でも,特にプロフェッショナルと言われる仕事の場合,いつ引退するのかというのは難しいですね。
年とともに衰えは感じるでしょうけれど,経験を重ねているからこそできることもある。
スタジオジブリのような大きな組織の存亡が,ほとんど自分一人にかかっているとなると,その決断は,ますます難しそうです。

ちょっと毛色は違えども,我々の業界もいつ引退をするのか,問題であります。
裁判所とか弁護士会とかいくと,そろそろ後進に道を譲っていただいたほうが…と思われる方々を良く見かけます。
この仕事は,経験だけでなく,常に新しい情報を入れておかなければならない仕事です。
それがある時から止まってしまっている人だと,依頼者にとって,一見頼りになりそうで,実は危険な存在です。

まだまだ自分はできる,とか,稼げる間は稼いでおこうとか?理由は様々かもしれませんが,引退期を失してしまうと悲劇です。
結構借金を作ってしまっていて,続けざるを得なくなっているような人も多い気がします。

自分の衰えを見極められるうちに辞めたいですね。
できればそれまでに一定の資産を形成して(笑)。

ところで,結局スタジオジブリの作品は,一度も劇場で観ておらず,テレビかDVDでしか観ていません。
どうもよく分からないというか,良さが。
あと,日テレがタイアップしすぎて,変な役者が声優をしたりして,おかしくなったのもあるかもしれません。

「風立ちぬ」は,最後かもしれないので,劇場で観てもいいかも,と思いつつ,時間が無くて今日に至ります。
ただ,主人公の声優にいわば素人を起用したのは失敗のような気がします。あと作画も駿さんの絵の良さが損なわれているような…。

すいません。文句ばかりで。観てからいいます。
by black_penguin | 2013-09-05 00:05 | 時事関連

弁護士のちょっとブラックな業務外日誌


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