上杉隆

上杉隆という元?ジャーナリストがおります。

東日本大震災より結構前に,ブログなんかを読んでいて,なかなか面白いことを言っているなぁと思っていました。
「ジャーナリズム崩壊」という本も読み,日本の記者クラブの実態について知り,昨今のマスコミのあり方についても考えさせられていたのでした。

東日本大震災が発生し,それに引き続いて福島原発の事故が起こったとき,確かに日本のマスコミは,事故を矮小化し,「安全デマ」を流し続けていました。
それを批難し,ツイッターなどを通じて,深刻な状況を発信していたのも確かでした。

が,震災から1年くらい経ったときから,どうも雲行きが怪しくなってきました。
小沢一郎を,えらく褒め称えたり,江川沼子さんとかが上杉氏が,福島での被害をねつ造してるといった批難をするようになりました。

私としては,小沢一郎をなんであんなに褒め称えるのかと疑問に思いつつも,日本のマスコミの福島原発事故に関する報道については,疑問に思っていたので,江川さんの批難とかは,本当なのかと思っていたのです。

しかし,ここに来て,ほぼ決定的とも言える事件が明るみに。
同氏が,福島原発事故直後に,海外政府による日本からの退避勧告について,日本のメディアが全然報じていないという記事をダイヤモンドオンラインに載せていました。
http://diamond.jp/articles/-/14114?page=2
ところが,これより前に,読売新聞が,報じていたのです。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110319-OYT1T00164.htm
しかも,各国の退避勧告の内容が一言一句同じなのです。
これは盗用と言われても仕方のない内容です。情報を別のルートから得ていたかどうかとは次元の違う問題です。
しかも,日本のメディアが全然報じていないと言っていたのも嘘であったことになります。

そして…。やはり江川招子さんの批難が正しかったと悟るに至ったのは,同氏のこの「お知らせ」です。
「昨年の3月11日の東日本大震災、とりわけ、東京電力福島第一原発事故の発生以降、上杉隆はその講演活動等において、下記のような表現を使ってまいりました。

〈震災後の3月、4月、日本の大手メディアは●●については報じていない〉

〈震災後の春、●●について、記者クラブはほとんど報じていない〉

〈●●について、政府の発表を受けたマスコミは、事故発生当初、まったくと言っていいほど報じていなかった〉

本年3月、上杉隆は「3・11」一周年を迎えるにあたって、自らのジャーナリスト時代の報道の自己検証、並びに過去一年間の大手メディアの検証を行なうことを決めて、作業を続けてまいりました。

その約半年間にわたる作業の結果、上杉隆は、これまでの表現をすべて以下のように訂正させていただくとともに、今後は新しい表現に統一して使用することをお知らせいたします。

〈●●について、日本の大手メディア(記者クラブ/マスコミ)の一部は報じてはいたものの、読者・視聴者に伝わるほどそれは十分なものではなかった〉

上杉隆と上杉隆事務所は、健全な言論空間の構築のため、今後もこうした検証作業を不断に続けていくことをお約束いたします。

以上」
このような稚拙な言い訳しかできないとは,やはり…。
残念です。

せっかく当初の活動は正しかったのに,周りから褒められて,これに応えなければとなってしまったのでしょうか。

というわけで,知らない人には全く何の話か分からない話でした。
でも,記者クラブの連中が官僚とつるんであれやこれや漏らしているという点については,いささかの疑問も差し挟まないよ(笑)。
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by black_penguin | 2012-10-16 23:14 | 時事関連 | Comments(0)

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