控訴審判決

遺族の支援に付いていた刑事事件,先日控訴審判決が出ました。
今日,判決文読みました。

結論としては,控訴棄却。

弁護人側の主張(「所論」という。)について,割と丁寧に一つ一つ触れていました。
遺族側が強く気にしていた部分(ドアを誰が開けたのか)についても,結論的には「不明」としつつ,被告人主張の不合理性について丁寧に触れられていました。
量刑の事情の部分で,被害者本人や遺族に関する記述は,心に響く内容となっていました。
そして,被告人の公判供述の不合理性も量刑に影響している,と述べられていました。
不合理なのはみんな分かっていました。おそらく弁護人も。
難しいところですが,本件では,どうして被告人が不合理な供述にこだわるのか,についても専門家の意見等も含めた説明があると良かったのではないかと思いました(実際にはされていたのかも知れないが)。

最初に遺族のもとを訪れてから3年半。
事件の当事者でありながら,傍聴席から刑事裁判を見るしかない,という不合理さを感じました。
それが今や刑事訴訟参加ですから。
わずかな時間で大きく変わりました。

しかし何と言っても失われた命は帰ってこない。
これはもう厳然たる事実であって覆らない。
今回の支援活動は,これでほぼ終了ということだと思いますが,辛い事実は当然のことながらずっと残ってしまいます。その意味では,精神的にタフな業務です。
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by black_penguin | 2009-03-16 22:51 | 業務関連 | Comments(0)

弁護士のちょっとブラックな業務外日誌


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