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絶望の裁判所

元裁判官が「絶望の裁判所」なる本を書いたということで、法曹界で(笑)話題になっていたので、一応買ってみました(kindle storeで。割引になっていたので。)。

たぶん、裁判所内で居場所がなくなって、意趣返しのような感じで書いたのだろうと勝手に思っていたのですが、それなりに合っていました(笑)。

裁判官が、記録をきちんと読まずに、弁論準備手続という密室で和解を強要する、という話がそこここに出てくるのですが、特にそれを聞いても驚かないという。

修習のときやその後の弁護士生活で裁判官や裁判所と関わっていれば、この本に書かれていることのほとんどは、特に驚くようなものではなくて、ただやっぱりそうなんだと再確認するような内容ばかりでした。

ただ、タイトルの「絶望の裁判所」があまりにピッタリすぎて、何だかそれはそれで哀しい気持ちになってしまいました。
いくら理論立てて説明して準備書面を書いても、あまり意味が無いのだなぁなどと考えると、そこはやっぱり「絶望の裁判所」なわけです。

もちろん、多くの裁判官はまともに考え、判断していると思うので、一部の問題ではあると思うのですが、ただ、依頼された訴訟案件を可能な限り勝訴的な結論にもっていくには、そういう裁判官がいるということ、当該裁判官がそういう裁判官かもしれない、ということを念頭に置きつつ対応しなければと考えました。

この本を読んでいらい、裁判所で裁判官に対峙すると、「絶望の裁判所」を思い浮かべてしまい、変な色眼鏡で裁判官を見ている自分がいます(笑)。

どういう制度がいいのかは分かりませんが、個々の裁判官がもっと自由に表現できる制度になるといいですね。

絶望の裁判所 (講談社現代新書)

瀬木 比呂志 / 講談社

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by black_penguin | 2014-03-20 00:07 | | Comments(0)

短気は損気

もう3月も中盤にさしかかろうとしていますね。
日にちはどんどん経ってしまいます。

おかげさまで仕事の方は昨年と違って順調な滑り出し。
税金が怖いけど。
しかし、所得税と消費税でこんなに持って行かれるのね。

この3月を迎えるにあたり、一つの言葉を自覚しようと考えました。
「短気は損気」

最近(前から)、裁判官とちょっと口論になったりして、どうせいくらいっても意味が無いのに、そのことでイライラして仕事も…、ということになることが多かったのです。
そこでふと思いついたのが「短気は損気」

どうしようも無いのに、冷静さを失ってイライラ怒っても何も変わらない。
だったら、腹立たしいことがあっても、そこは冷静に受け止めて、適切に対処しようと心がけてはどうかと。
「短気は損気」

それ以来、ことある毎に「短気は損気」を頭の中でリフレイン。
街で人にぶつかりそうになっても、歩きたばこをしているやつを見ても、まあまあと考えイライラしないようになりました。
電話対応でも、貸金業者などの変なところからの電話でも冷静さを保って。

すると、不思議な効果が生まれてきました。
そもそもイライラしなくなりました。

どうでもいいことで怒っていたのだとあらためて思いました。
イライラして冷静さを欠いて、変な行動に出て損をしていたなと。

これは自分の中ではかなりの変身を遂げた感じです。
それでも、双子ちゃんがピーピー騒ぐとイライラはしますけれど(笑)。

自己啓発セミナーみたいなのがありますが、あれはあれで、自分を変える一つの方法なのかもしれませんね(怪しいのが多いけど)。

というわけで、今年はこれからも「短気は損気」をリフレインしながら生活していきます。
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by black_penguin | 2014-03-10 00:03 | その他 | Comments(0)

七帝柔道記

久しぶりの本のご紹介です。
久しぶりといえば、うちの子達は、しばらく出していなかったおもちゃ等を出すと「これ、ひちゃちぶりじゃない?」と分かったような口をきいています(笑)。

「七帝柔道記」です。
同期のS先生に薦められ、半信半疑で?読み始めましたが、これがもう面白い!

著者が北海道大学の柔道部で過ごした学生生活をベースにした自伝的小説です。
七帝柔道とは、現在の国際試合などで行われる講道館柔道と違い、寝技を中心とした柔道。
「待て」とかがすぐにかからない、厳しい柔道です。
七帝の名の通り、いわゆる旧帝国大学の各大学によって争われます。

北海道大学は、かつて栄光の時代があったものの、最近は最下位続き。ここで何とか1勝をという物語です。
毎日毎日、極寒の中での厳しい練習。想像を絶するものです。

しかし、この話は単なるスポ根ものではありません。
特に印象的なのは、先輩達の優しさです。
運動部というと、先輩が無駄に威張っている、非合理的なしごき、酒の強要といったことを思い浮かべますが、そこが全然違います。
もちろん、練習はとても厳しいけれど、その中で先輩達は、後輩を食事に連れて行ったり、話をしたり、とにかく優しい。
「カンノヨウセイ」というエピソードが出てきましたが、これは読んでのお楽しみ。

昨今柔道の体罰問題が出ましたが、こういう世界とは全く別世界。
本来の柔道部とはこうあるべき、という姿です。

全国のおばかなスポーツ根性論者に読んでもらいたい素敵な物語です。
続編に期待。

こちらが著者のブログです。

七帝柔道記

増田 俊也 / 角川書店(角川グループパブリッシング)

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by black_penguin | 2014-03-02 17:30 | | Comments(0)

弁護士のちょっとブラックな業務日誌


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