カテゴリ:業務関連( 396 )

依頼人と相手方

今年も8月になってしまいました。先月は投稿一件だけ。
Facebookをはじめてというもの,やはり投稿が少なくなってしまいます。
スマホで投稿したりすればいいのかも?とは思いますが,やはりキーボード入力でないと,という昭和世代です。

さて,久しぶりに業務関連で。

以前にも書いたと思いますが,相手方との対応も,依頼人との対応も難しいのですが,実は依頼人との対応が神経を使うというお話し(私の場合)。

相手方の場合は,例えば,2週間以内に書面で回答を,と内容証明を送ったところが,たまたま当職が休みのときに電話を掛けてきて,返答しろというのにいないのは何事だ!みたいにわめきちらす人がいたりしますが,それはそれで相手方だから,とあまり神経は使わなかったりします。それでも嫌だけど。

依頼人の場合は,適当にあしらうわけにもいかず,神経を使います。
当初依頼時から,案件の困難さについては,丁寧に説明し,過度の期待を抱かないよう注意するのですが,それでも始まると,それは記憶の彼方に。
お金を払って頼んでいるわけですから,当然といえば当然なのですが,いやがおうにも期待だけが高まり,裁判所の渋い判断を目の前にすると,攻撃の矛先はこちらに向かって参ります。

私自身も,裁判所がおかしいと思っても,それは私のやり方に足りないところが無かったか,いろいろ検討して,反省すべきところは反省するのですが,そうはいっても,最初から無理筋だったものについては,なかなか状況をひっくり返すのは困難です。

弁護士に払ったお金だけでも取り返したい,と言われると,じゃあ報酬はいいや,とかなってしまうのです。
訴訟遂行の手間と時間をお金で買うという認識が,なかなか日本では浸透しておらず(これは,弁護士に限らず,税理士などの他士業でも同様のようです),費用をいただいて,成否不確実な委任事務を遂行するというのは,かなりの神経を使うものです。

タイムチャージで弁護士を使って,ダメだらダメで,と割り切ってくれる依頼人ばかりではない(むしろ少数)なかで,どのようにしてこの商売を成り立たせていくのか,永遠の課題の気がしてきました。

そういうわけで,事務所を移動して,仕事に集中してきたところで,今度は,仕事上のストレスがよく見えやすくなってきている昨今なのでした。
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by black_penguin | 2016-08-06 17:11 | 業務関連 | Comments(0)

格安SIM

早くも2月中旬になってしまいました。

突然初夏のように暑くなったかと思うと,急に真冬に逆戻りなど,気候の変動に体が付いていかない感じです。
先日は,エスカレーターで転んでしまい,もう足腰がやられてしまった印象です。

ところで,最近夫婦で格安SIMを導入しました(急に)。

二人ともほとんど通話はしないし,スマホでのネットも,せいぜい1日1,2時間。しかも,自宅や職場では,Wifi環境が整っています。
そうなると,毎月5,000円も6,000円も払っている意味がどこにあるのかと疑問になってきました。カケホーダイなどに強制的に加入させられて,全然通話もしませんし。

そこで,格安SIMを導入しようかと検討をしました。
しかし,果たしてそれを導入してどうなるのか,不安もあります。

調べてみると,結局ドコモの回線を借りているので,場所によってつながりにくいなどの問題は無さそうでした。
確かに,「docoom.ne.jp」のようなキャリアメールは使えなくなりますが,今やスマホはgmail。こちらも支障無さそう。
まあダメだったらまたドコモに戻れば良いじゃ無いかということで,やってみました。

加入したのは,iijmio。
音声通話機能付きSIMで,名前は「みおふぉん」です。
詳細は,こちら

結果としては,何の問題も無く,通信料が,夫婦で約5分の1くらいになってしまいました。
驚きです。

確かに,最新機種を端末補助金みたいのを利用して安く手に入れることはできなくなりますが,それでも,毎月1万円以上が浮くとなると,問題無さそうです。

そういうわけで,思い出したように投稿した割には,こんな話題でしたが,結構お薦めな方法ですというお知らせでした。
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by black_penguin | 2016-02-17 22:42 | 業務関連 | Comments(0)

人権擁護大会

先週金曜日に千葉で日弁連主催の人権擁護大会がありました。
その前日には,シンポジウムが。

今回のシンポジウムのテーマは,
「女性と労働~貧困を克服し、男女ともに人間らしく豊かに生活するために~」
「『成年後見制度』から『意思決定支援制度』へ~認知症や障害のある人の自己決定権の実現を目指して~」
「放射能とたたかう~健康被害・汚染水・汚染廃棄物~」
の3本です。

仕事の都合で,前日のシンポジウムには参加できず,人権擁護大会のみの出席でした。
といっても,この人権大会に出席したこと自体,弁護士になって初めて…。
毎年全国各地で開かれるということもあって,なかなか泊まりがけで出席というのは難しく,今回は千葉ということもあって出席が叶いました。

また,来年我が犯罪被害者支援委員会にてシンポジウムのテーマを出そうということになっていて,そのための「傾向と対策」を探るために出席したというのもあります。

さらに,裏の理由としては,派閥の懇親会での案内係という重要任務を遂行するために出席したというのもあります(笑)。

人権擁護大会は,基本的には前日のシンポジウムの内容に沿って,決議や宣言がなされます。
それに先だって,特別報告ということで,今年は,東大の憲法学者の石川健治教授が,安保法制について講演しました。
学問的でなかなか興味深い講演でした。
これまで政治的な活動など一切したことが無かったのに,今回ばかりはさすがにということで,日比谷公会堂までも行ったとのこと。やはり憲法に違反する法律が制定されようとするという異常事態への学者の危機感は相当なものがあるなと改めて実感しました。

講演の中で,法案は成立したが,次の参院選で与党が勝利したり,違憲訴訟で判断が回避されるなどすると,負けになってしまうと。そうなる前に今何ができるかと考えているとのこと。
そして,違憲の法律を成立させるという,ほとんどクーデターのようなことをやっているのに,安倍内閣が依然として3,4割の支持率を保っていることを見ておかなければならない。
ある種安倍に依存しているようなものであり,これに対して,あれがダメだと言い張ってもかえって支持を固めるだけであると。
依存している人は,どこかでここから抜け出したいと考えている人も多い。そこへどういうことを言ってあげれば良いのかそれを考えろと。

なかなか示唆に富んだ講演でありました。
こんな話を聞いていたのか,いなかったのか,このわずか数時間後に,原発問題の決議にからめて「反安倍だ」,「戦争法案だ」と典型的なレッテル張りのご主張をする弁護士が。
いやいや,あなたさっきの話聞いていたの?と。
そんなことをがなり立てているから,なかなか支持率が落ちないでしょう?と。
本当にもう理解力の無い方でがっかりでした。

まあ日弁連も,集会とかデモ行進とかやっていはいるけれど,この法案をつぶすために本気で色々やったのかというと何だか疑問符が。
高村とか公明党の山口とか,ほかにもたくさん弁護士の政治家がいるのに,弁政連とか作って支援とかしているのに,こういうときに何かやったのかと。全然見えてきていません。
結局何だかポーズだけで,学者が持っているような深刻さが伝わってこない。
何ともこちらも残念であります。

というような話はあるものの,本題は,来年の人権大会(福井県で)で被害者関係のテーマでシンポをできるかどうか。
今年と同じ3つのテーマを予定しているようですが,憲法問題が有力で,あとは死刑廃止とか原発とかがまた立候補するもよう。
原発とかってもう3年も連続してやっているのですよ。
今回出席して聞いていましたが,毎年やって何か成果が出たのかの実績報告が無くて,毎年やっている意義が見えないです。
会場でも何となくそんな雰囲気が。
そうすると…いけるかしら。

と言うわけで長くなりましたが,人権擁護大会に初めて出席した感想でありました。
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by black_penguin | 2015-10-04 22:14 | 業務関連 | Comments(0)

共感力

もう9月になってしまいました。
なかなか投稿できずに申し訳ありません。

妻が3泊4泊不在だった期間の3人生活も無事に終了しました。
前回が4泊5日だっただけに,短く感じましたが,それでも終わるとホッとしてどっと疲れがでますね。
これで夏の「風物詩」は終わりました。

さて,最近,目の前の仕事にばかり追われて,何というか初心のようなものを忘れがちだなぁと思い,あらためてこの本を読み直したりしてみました。

選ばれるプロフェッショナル ― クライアントが本当に求めていること

ジャグディシュ・N・シース / 英治出版



新規の顧客を獲得しようといろいろしていますが,既存顧客へのアプローチが足りなくなっていると感じました。
やはり一見さんのお客様というのは,当然のことながら,どういう人かが分かりません。そうすると,トラブルになる可能性も高まります。
そういう意味では,既存顧客からの紹介を受けるというのが,比較的にみれば,安心ということになります。
この方法を大事にしていけば,安定した経営もできていくのではと改めて思いました。

また,この本には「共感力」という言葉が何度も出てきます。
例えば初めて相談にきた相談者に,きちんと共感できていたか。
そこは足りなくなっていたなと思います。
どうしても,「これは相談者の主張を通すのは難しい」と思うと,相談者の身にたって共感することを怠り,法律的な「正しい」回答をすることばかりになってしまいます。
最近は,あとでトラブルを避けようと,リスクの説明ばかりしていたような気が。
それも大事ですが,まずは「共感する」ということを忘れないようにしなければと,こちらも改めて思いました。

しかし,こういうことは気力が無いとやれません。
そういう意味で,体力,気力を充実させるための方策を考えないといけませんね。
前から思っていることですが,割り切って体を休める日を作ってもいいかもです。
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by black_penguin | 2015-09-01 22:41 | 業務関連 | Comments(0)

クールビズ

クールビズなる言葉が使われ出して結構経ちますが,これをどう実践するか,なかなか自分の姿勢が決まりません。

前にウィーンに行ったときに,夏暑いのにビジネスマンは,皆ジャケット着てネクタイしていたので,これを見習わなければと思ったのですが,よく考えると,ウィーンは気温は暑くても空気が乾いているにに対して,日本の夏は基本的に多湿という違いがあるなと。

年々亜熱帯気候に近づいている気がする日本で,夏にジャケットを着たりネクタイをするのは,やはり厳しいものがあります。

お客さんと打合せをするとき,裁判所で期日があるとき等々,どうしたらよいものか,どう見られているのか。
ネクタイして,ジャケットを持って行って,打合せのときとかだけ着るとかしてみたりしていますが,もうネクタイが暑いし,ジャケットを持って行く手も暑いし(笑)。
できれば,ノーネクタイ,ノージャケットで諸所こなしたいのが本音です。

裁判所のようなお役所はもう完全に「クールビズ」ですから,もはやだらしないような格好をしているわけで,裁判所内も冷房があまり効いていなくて暑いので,ここはもうクールビズな格好で良いのかもしれませんね。

一方,訪問や来客対応はどうでしょうか。

大手の事務所とかで,もう所内はガンガンに冷房効かせて,常にネクタイ,ジャケット態勢というのを聞いたことがありますが,ちょっとそれもどうかという感じがいたします。

ただ,ビジネスマナーとしては,どんあに暑くてもネクタイ着用,ジャケット着用なのでしょうね。

そう考えていると,どうも姿勢が決まりません。
まあちょっと大事そうな訪問の時はきちっとして,あとは基本的には「クールビズ」でいくしかないかもしれませんね。

他の人の意見も色々聞いてみましょう。
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by black_penguin | 2015-07-05 21:18 | 業務関連 | Comments(0)

1500人

以下,朝日新聞より引用
「司法試験合格者「1500人程度を維持 政府案

弁護士ら法律家の数のあり方などを議論する政府の「法曹養成制度改革顧問会議」が21日あり、今後の司法試験の合格者について、「1500人程度」を毎年維持するとの政府案が示された。今後、同会議の意見を踏まえ、7月までに政府としての考え方を正式に決める方針。

 法曹人口をめぐっては、政府は2002年、司法試験の合格者を「年間3千人」とする目標を掲げ、04年度に法科大学院を新設した。だが、修了者の司法試験の合格率が低迷するなどしたため、13年に目標を撤回し、法曹人口のあり方の検討を続けていた。

 これまでの政府内での検討と有識者による顧問会議での議論を踏まえ、この日示された政府案は、現在の司法試験の受験者数や合格者数の推移などから、今後の合格者数は「1500人程度の規模を下回ることになりかねない」と指摘。法曹の質と量を保つには「1500人程度は輩出されるよう必要な取り組みを進めるべきだ」としている。

 現在の司法試験は、法科大学院を修了するか予備試験に合格すると受験資格を得られる。合格者数は2千人程度で推移していたが、昨年は1810人だった。一方、法科大学院制度が始まる前の合格者は1500人程度だった。」

結局,法科大学院制度が始まる前の合格者数に(笑)。

何をやってきたのでしょうか。
この間振り回された受験生や法科大学院生,そして弁護士へはどう説明するのでしょうか。

でも最初からこうなるんじゃないかと,かなりの人が言っていたよね。
制度設計していた自分たちも結構そう思っていたのではないかしら。
それでも止められなくなってしまうのが怖いですね。
後戻りしなければいけないのに,それをしないまま,闇雲に進んでいくって。

もう法科大学院も止めたらいいのでは。
多額の学費を払わないと法曹になれないなんて。
昔なら貧しい人でも一発試験に受かれば良かったのに,今はそれができなくなって,かえって多様性が失われたのでは。
1000万円近い借金背負ったような人も結構いるらしく,もう異常事態です。

弁護士になったらなったで,競争激しくて経験があまり無いまま,広告費用だけかけてお客をがっさり持って行くような手法しか成り立たないような状況に。
一方で,行政書士や司法書士は,各書士会の「しっかりした」働きで業務範囲が拡大し,弁護士会だけが,閑古鳥の法律相談会を垂れ流しているような状況。

何ともこの10年で,法曹会にとっては,文字通り失われた10年になってしまった感じがいたします。

でも方法は簡単。法科大学院制度前の状態に戻せば良いのです。
できるだけ早くそうしてもらいたいと思います。
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by black_penguin | 2015-05-30 18:20 | 業務関連 | Comments(0)

セミナー

相変わらず経営状態は低空飛行を続けていますが,仕事の傾向としては,期せずしてというべきか,個人から法人へのシフトがみられるような気がします。

弁護士会の法律相談が軒並み閑古鳥なのに対して,商工会議所の相談会などは,結構来ている印象があります。
そこから分かることは,個人の相談者は,おそらく,ネットで集客している事務所の無料相談などにどっと流れているということなのだと思われます。
そのため,そういう集客をしていないと個人のお客さんの率が下がっていくと。

しかし,仕事のやりやすさという意味では,法人顧客の方が良いというのが正直なところではあって,これはこれで良い傾向ではないかと前向きにとらえております。

そんな法人顧客のさらなる獲得には,やっぱりセミナーだよね。
ということで,先日も労務管理についてのセミナーをやらせてもらいました。
比較的好評だったようです。

セミナーをやるには,当然準備が必要で,1時間半やるとなると,40枚くらいのパワポの原稿が必要になります。
ただ原稿に合わせてしゃべっているだけでは飽きられますから,間に入れる小話のようなものも用意しなければなりません。

ですので,準備が大変で,やらなきゃやらなきゃと思いつつ後回しにして,前日に必死にということが多くなるのが現状です。
本当はもっと前から準備して,予行練習をしつつというのが理想なのだと思いますが。

ただ,一つテーマをこなせば,使い回しができますし,今は,いろいろやっていくことが大事かなぁと思っています。

セミナーといえば,やはり重要なのは,集客で,今は,人任せにしているのですが,いずれ自分が主催するようになるならば,ここは考えないといけないですね。

低迷が続いた今年前半ですが,6月からは少し巻き返しを図らないとと思っております。
何とかなるかしら…。
まあダメそうだったら,どこかに引っ込みます(笑)。
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by black_penguin | 2015-05-24 21:43 | 業務関連 | Comments(0)

モラルハラスメント

某有名人夫婦の離婚事件で,モラルハラスメントという言葉が出て,一躍?脚光を浴びております。

離婚事件をそれなりにやっていると,多かれ少なかれ,離婚事件には,モラルハラスメントと呼べるような言葉の暴力事例が盛り込まれています。

それが本当に言われたのか(言ったのか)については,録音でもしていなければ明確には立証できないのですが,話が具体的で詳細であると,それはかなり疑わしいとなり,ざっくり慰謝料が決められることが多い,家裁の離婚事件では,増額事由の一つとなることが多いです。

私の担当してきた事件でも,7,8割の割合で,このモラルハラスメント的な事象が見受けられました(主張された)。
主張する側に立てば,どういうことを言われたのか,具体的に例示してもらう必要があるし,日記などに書かれていれば重要な証拠として提出することになります。最近はメールで残ってしまっている場合もありますね。
一方で,主張された側に立つと,そんなことは言っていないとか,言ったとしてもニュアンスが違うとか,「言い訳」する必要が出てきます。

ただ,主張された側に立つと,相手方からの主張内容があまりに具体的だったりすると,これはどうも言い訳難しいなとなります。
で,そういう主張をされる人(主に男性)は,裁判などの過程でも,相手方を執拗に攻撃しようとします。
自分が絶対的に正しいと思い込んでいるので。
そういう場合は,「そういう主張をすると,モラハラを疑われますよ」と言って何とか主張を収めさせようとしますが,なかなか納得しませんね。
あまり抑えようとすると,逆にこっちに攻撃が向いてきます。

先日もそんなことがありました。
相手方から色々言われるのは慣れっこでも,依頼者から,モラハラ的な誹謗中傷を受けるというのは,なかなかきついものがありますね。

とにかく離婚事件は,夫婦間の憎悪のような感情に巻き込まれたり,期間が長くかかったりで,かかる手間暇が多く,よほど向いている人ではないと,やるのは大変だと思います。
私もできるだけ避けたいのですが,どうしても入ってきてしまうものがあります。
中には,とても気持ちよくサバサバ分かれられる人もいて,そういう依頼者だと楽なのですが…。

厚生労働省の統計をみると,年間離婚率が23万組とかなっています。

このうち,調停離婚も含めた裁判離婚の割合は,だいたい1割強くらいあるようですので,単純に計算すると2万3000件以上はあることになります。
毎年これだけの数が出てくるわけですから,需要は減らないわけですね(笑)。

仕事ということではあまり断るのもという気もしますが,もしやるのであっても,弁護士二人とかで対応したいですね。できれば。
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by black_penguin | 2015-03-22 11:22 | 業務関連 | Comments(0)

5年

日本橋にて独立開業してから,この3月で5年が経ちました。
これもひとえに皆様の支えがあってこそと,あらためて感謝申し上げる次第です。

せっかくですので,5年を簡単に振り返ってみたいと思います。

いろいろあって,ある意味では予期せずに独立することになりました。
この年には,双子ちゃんが生まれる予定となっていて,慌ただしい開業準備でした。
(そういわれてみると,今年二人が5歳になるので,独立開業からの期間が計算しやすいですね)。

あちこち物件を見て回って,日本橋のなかなか良い物件に出会い,内装を考え,諸設備整えてようやく開業。
たくさんの方にお祝いもいただいて,感謝感謝でした。
開業準備は大変でしたが,所属していた事務所から,事務員さんを連れて出ることができて,勝手知ったる感じで,開業準備手続きから何か手伝ってもらい,本当に助かりました。
普通は,事務員さんを探して雇うところからしなければですから,ここの差は大きかったと思います。

開業当初は,開業のためにお金をつぎ込んだこともあって,不安な財務状況でスタート。
どんどん仕事がくるわけでもなく,翌月どうなるのか不安な状態でした。
それでも,何となく何とかなるのではないか,という楽観的なところもあって,乗り切ってきた感じです。

翌年の3月には,あの東日本大震災が起こりました。
細長いビルは,信じられないくらいに揺れ,このままダメになるのでは?とちょっとよぎりました。
すぐに自宅に安否確認。
インターネットで,津波が大惨事を引き起こしていることを知りました。
しばらくは,何だか体がフワフワしたような状態が続いていたのを覚えています。

そして,3年目。
縁あって,銀座の今の事務所に異動することになりました。
せっかく苦労して準備した日本橋の事務所をたたむのは,なかなか寂しい気持ちでしたが,また新たな仲間の弁護士にも出会うことができ,前に進んでいるところです。

一人でやっていた方が気楽だし,気も遣わなくていいなぁと思うことも多いですが,依頼者などから,「弁護士が複数いた方が安心」との声をよく聞くので,いろいろ試行錯誤しながらやっていこうと思っています。

この5年は,子育ての「歴史」でもありました。
双子という,なかなかに大変な子育てで,夫婦ともにかなり疲弊していましたが,その可愛さに癒やされて,ようやく今年5歳になります。
最初は無認可の保育園にしか入れられず,毎月20万円以上が消えていく,という状態で,どうなるのかと思いましたが,無事に近所の認可保育園に入ることができ,毎朝の保育園の送りも,ベビーカーから歩きになって,どんどん楽になっていきます。
最近では,自分たちで着替えて準備をして,出かけていきます。
いつかランドセルをしょって二人で勝手に出て行くようになるのだなぁと思うと,早くも感慨深いですね(笑)。
4月からはいよいよ年中さん。ますますいろいろな事ができるようになると,楽しみです。

仕事と子育ての両立は,既に40歳を超えた私には,なかなかにきついものがあって,また,仕事だけをバリバリやるわけにいかない一方で,子育てのための出費はかさんでいくという意味で,経済的にも大変な面があります。
特にここ数年で,この業界もいよいよ厳しくなってきたというなと肌で感じるようになっていて,自ら色々動かないとやっていけないなぁと思っているところです。

というわけで,ずいぶん簡単な振り返りですが,とにもかくにも5年間やってこれたことを感謝したいと思います。
今後どうなるのか,色々と不安要素も多々ありますが,立ち止まらず,前を見ていきたいと思います。

引き続きご支援のほどよろしくお願いいたします。



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by black_penguin | 2015-03-14 17:12 | 業務関連 | Comments(0)

報告書

昨年9月にノルウェー,スウェーデンに訪れた調査旅行ですが,現在,報告書を作成する作業をしています。

今でも北欧関連のテレビ番組をやっていたりすると,我が第二の故郷かのように(笑),懐かしく観ています。
しかし,パリやデンマークでテロ事件が相次ぎましたから,もし今年北欧視察の話が出ていたら,実現が難しくなっていたかもしれません。
何だか世界が一気に不安定化している気がします。

報告書を作成するとなると,当時作成したメモや写真等の資料を見返すことになります。
写真を見ると,それこそ懐かしくなってしまって,写真だけ見ていて時間が過ぎてしまうなんてこともあります。
現地で調査をしていたときは,録音機は持って行っていましたが,手元のメモは要点だけにしていました。
しかし,こうやって報告書を書くとなると,逐語的なメモも大事だなとあらためて思いました。
記憶はどんどん薄れていくし,録音を全部聞くとなると時間がかかりすぎる面があります。
ノートPCを持ち込んでメモをしてくれた人には感謝しなければなりません。

ノルウェー,スウェーデンでの被害者弁護人の制度についてみていると,これがなぜ日本でできないのか,と思ってしまいます。
両国では,概要としてですが,暴力による被害者,性被害者については,基本的に,捜査段階から弁護士が付きます。
裁判所がリストの中から選任し,その費用はもちろん国から出されます。いわゆる資力要件もありません(細かい例外ももちろんあります)。
決して高い弁護士報酬ではありませんが,活動した時間に応じて支払われます。

一方,日本では,公費による被害者に付く弁護士は,刑事裁判に被害者参加した場合だけ。
資力基準もあります。
法律扶助によって弁護士費用を立て替える制度もありますが,あくまで立替です。
では,捜査段階ではどうかというと,弁護士会で運営(つまり,各弁護士が特別会費を出して運営している)している法律援助事業によって,弁護士費用の援助をしています。
原則交付制ですので,被害者等には費用の負担は原則ありませんが,資力基準はあります。

先日,DV,ストーカー被害者を対象とした,公費による弁護士制度が検討されたのですが,まもなく,立替みたいな話になり,その後なんと,話自体が無くなってしまいました(相談だけならみたいな案も残っているらしいですが)。
理由は,財務省がお金が出せないと言ったらしいとか,全国で対応体制が取れないからと法務省が言ったからなどと言われています。

しかし,DV,ストーカー被害者だけでなく,いわゆる暴力犯罪や性犯罪の被害者も含めて,捜査段階から公費によって弁護士を付けるための制度を仮に作ったとして,どれだけお金がかかるというのか。
あちらこちらで無駄な投資をしたり,天下り先に委託したりしているお金の1割?1%にもならないのでは。
かけるべきところにお金をかけないでどういう了見なのか。

きちんと公費によりお金が出るのならば,対応体制も整っていくし,研修体制も整っていく。
そんなことは誰でも分かるはずです。

北欧諸国が,高負担高福祉の制度を維持させ,教育やあるいは経済活動において注目をあびているのは,すごいアイデアを彼らが編みだしているわけではなく,むしろ合理的に単純に考えられることが,そのまま実現できているということなのではと思います。
それが,しがらみやらなにやらで妨害され,不合理な方向に行くのが日本をはじめとした国なんだろうと。

少し違うかもしれませんが,この間,埼玉の所沢市の小中学校に冷房を付けるかどうかの住民投票をやっていましたが,反対の中高年らしい市民が,「自分の福祉が削られるのがいや」みたいな話をしていて,何だ自分のことしか考えていないのかと愕然としました。
これから国を,市を背負っていく若者を育てるという合理的な考えはそこには全く見当たりませんでした。
これではいつまでもこの国は変わらんだろうなと思いましたよ。

北欧のような厳しい環境で生活していると,合理的にいろいろやらないと生存が危ういみたいな危機感があるんでしょうね。そこの違いですかね…。
まあ諦めずに,被害者弁護人制度の導入を目指していきます。
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by black_penguin | 2015-02-22 22:29 | 業務関連 | Comments(0)

弁護士のちょっとブラックな業務日誌


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