2014年 03月 20日 ( 1 )

絶望の裁判所

元裁判官が「絶望の裁判所」なる本を書いたということで、法曹界で(笑)話題になっていたので、一応買ってみました(kindle storeで。割引になっていたので。)。

たぶん、裁判所内で居場所がなくなって、意趣返しのような感じで書いたのだろうと勝手に思っていたのですが、それなりに合っていました(笑)。

裁判官が、記録をきちんと読まずに、弁論準備手続という密室で和解を強要する、という話がそこここに出てくるのですが、特にそれを聞いても驚かないという。

修習のときやその後の弁護士生活で裁判官や裁判所と関わっていれば、この本に書かれていることのほとんどは、特に驚くようなものではなくて、ただやっぱりそうなんだと再確認するような内容ばかりでした。

ただ、タイトルの「絶望の裁判所」があまりにピッタリすぎて、何だかそれはそれで哀しい気持ちになってしまいました。
いくら理論立てて説明して準備書面を書いても、あまり意味が無いのだなぁなどと考えると、そこはやっぱり「絶望の裁判所」なわけです。

もちろん、多くの裁判官はまともに考え、判断していると思うので、一部の問題ではあると思うのですが、ただ、依頼された訴訟案件を可能な限り勝訴的な結論にもっていくには、そういう裁判官がいるということ、当該裁判官がそういう裁判官かもしれない、ということを念頭に置きつつ対応しなければと考えました。

この本を読んでいらい、裁判所で裁判官に対峙すると、「絶望の裁判所」を思い浮かべてしまい、変な色眼鏡で裁判官を見ている自分がいます(笑)。

どういう制度がいいのかは分かりませんが、個々の裁判官がもっと自由に表現できる制度になるといいですね。

絶望の裁判所 (講談社現代新書)

瀬木 比呂志 / 講談社

スコア:


[PR]
by black_penguin | 2014-03-20 00:07 | | Comments(0)

弁護士のちょっとブラックな業務日誌


by black_penguin
プロフィールを見る
画像一覧