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報道紹介

(以下,読売新聞より引用)
佐世保女児殺害、被害者の父親に詳しい審判要旨を交付

 長崎県佐世保市で2004年6月に起きた小6女児殺害事件を巡る少年審判で、被害者の父で毎日新聞編集委員の御手洗恭二さん(48)が申請していた決定全文の通知について、長崎家裁佐世保支部が9月7日の審判当日に公表した要旨よりも詳しい決定要旨を9月22日付で御手洗さんに交付していたことが分かった。

 御手洗さんの代理人の弁護士によると、交付された要旨はA4判、5ページ。審判当日は、児童自立支援施設に入所している加害少女(13)の強制的措置を向こう2年間で通算50日間、認めるとしたA4判、1ページの要旨だけが公表されていた。弁護士は「家裁側が遺族の心情に配慮してくれた結果だろう」と話している。
(引用終わり)

当職の関わっている事件でも,審判の決定要旨は,「本物」よりは随分簡略化されたものだった。
被害者遺族は,我々の想像以上に事実を知りたいという希望を持っている。なぜ殺されなければならなかったのか,ということについて。そのように希望する心裡は,同じ立場に立ってみないと理解できないところがあるが,これまでの経験から行くと,ほぼ共通した希望である。
確かに,少年のプライバシーや更生のことを考えると無限定であってはいけないが,遺族の範囲を限定し,起きた出来事について原因を含めてきちんと知る機会があることは大切だと思う。
by black_penguin | 2006-10-10 23:37 | 時事関連

弁護士のちょっとブラックな業務外日誌


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