モラルハラスメント

某有名人夫婦の離婚事件で,モラルハラスメントという言葉が出て,一躍?脚光を浴びております。

離婚事件をそれなりにやっていると,多かれ少なかれ,離婚事件には,モラルハラスメントと呼べるような言葉の暴力事例が盛り込まれています。

それが本当に言われたのか(言ったのか)については,録音でもしていなければ明確には立証できないのですが,話が具体的で詳細であると,それはかなり疑わしいとなり,ざっくり慰謝料が決められることが多い,家裁の離婚事件では,増額事由の一つとなることが多いです。

私の担当してきた事件でも,7,8割の割合で,このモラルハラスメント的な事象が見受けられました(主張された)。
主張する側に立てば,どういうことを言われたのか,具体的に例示してもらう必要があるし,日記などに書かれていれば重要な証拠として提出することになります。最近はメールで残ってしまっている場合もありますね。
一方で,主張された側に立つと,そんなことは言っていないとか,言ったとしてもニュアンスが違うとか,「言い訳」する必要が出てきます。

ただ,主張された側に立つと,相手方からの主張内容があまりに具体的だったりすると,これはどうも言い訳難しいなとなります。
で,そういう主張をされる人(主に男性)は,裁判などの過程でも,相手方を執拗に攻撃しようとします。
自分が絶対的に正しいと思い込んでいるので。
そういう場合は,「そういう主張をすると,モラハラを疑われますよ」と言って何とか主張を収めさせようとしますが,なかなか納得しませんね。
あまり抑えようとすると,逆にこっちに攻撃が向いてきます。

先日もそんなことがありました。
相手方から色々言われるのは慣れっこでも,依頼者から,モラハラ的な誹謗中傷を受けるというのは,なかなかきついものがありますね。

とにかく離婚事件は,夫婦間の憎悪のような感情に巻き込まれたり,期間が長くかかったりで,かかる手間暇が多く,よほど向いている人ではないと,やるのは大変だと思います。
私もできるだけ避けたいのですが,どうしても入ってきてしまうものがあります。
中には,とても気持ちよくサバサバ分かれられる人もいて,そういう依頼者だと楽なのですが…。

厚生労働省の統計をみると,年間離婚率が23万組とかなっています。

このうち,調停離婚も含めた裁判離婚の割合は,だいたい1割強くらいあるようですので,単純に計算すると2万3000件以上はあることになります。
毎年これだけの数が出てくるわけですから,需要は減らないわけですね(笑)。

仕事ということではあまり断るのもという気もしますが,もしやるのであっても,弁護士二人とかで対応したいですね。できれば。
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by black_penguin | 2015-03-22 11:22 | 業務関連 | Comments(0)

弁護士のちょっとブラックな業務日誌


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