七帝柔道記

久しぶりの本のご紹介です。
久しぶりといえば、うちの子達は、しばらく出していなかったおもちゃ等を出すと「これ、ひちゃちぶりじゃない?」と分かったような口をきいています(笑)。

「七帝柔道記」です。
同期のS先生に薦められ、半信半疑で?読み始めましたが、これがもう面白い!

著者が北海道大学の柔道部で過ごした学生生活をベースにした自伝的小説です。
七帝柔道とは、現在の国際試合などで行われる講道館柔道と違い、寝技を中心とした柔道。
「待て」とかがすぐにかからない、厳しい柔道です。
七帝の名の通り、いわゆる旧帝国大学の各大学によって争われます。

北海道大学は、かつて栄光の時代があったものの、最近は最下位続き。ここで何とか1勝をという物語です。
毎日毎日、極寒の中での厳しい練習。想像を絶するものです。

しかし、この話は単なるスポ根ものではありません。
特に印象的なのは、先輩達の優しさです。
運動部というと、先輩が無駄に威張っている、非合理的なしごき、酒の強要といったことを思い浮かべますが、そこが全然違います。
もちろん、練習はとても厳しいけれど、その中で先輩達は、後輩を食事に連れて行ったり、話をしたり、とにかく優しい。
「カンノヨウセイ」というエピソードが出てきましたが、これは読んでのお楽しみ。

昨今柔道の体罰問題が出ましたが、こういう世界とは全く別世界。
本来の柔道部とはこうあるべき、という姿です。

全国のおばかなスポーツ根性論者に読んでもらいたい素敵な物語です。
続編に期待。

こちらが著者のブログです。

七帝柔道記

増田 俊也 / 角川書店(角川グループパブリッシング)

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by black_penguin | 2014-03-02 17:30 | | Comments(0)

弁護士のちょっとブラックな業務日誌


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