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体罰

高校から柔道、そしてAKBと、昨今問題になっている「体罰」問題について、備忘も兼ねて触れておきたいと思います。

先にAKB丸刈り問題について。
あれはビックリしましたね。刈り方が、いかにも自分でざっくりやった感じでしたから。
どこかの収容所の収容者みたいでした。そこが何となく寒気がするような感じがした原因でしょうね。
プロの人がきれいに刈っていたらまだ良かったかも(そういう問題では無いが)。
しかも公式?ユーチューブなんかに投稿されて。まるで人質になった人が訴えているみたいな映像でした。
恋愛禁止とか、それに違反したから研究生に降格とか、そういう話ならそもそも架空の世界の話みたいだからいいんですが、あそこまで行ってしまうと(見ている人に何とも言えない不快感を与えるような状態)、ああとうとう越えてはいけない一線を気づかずに越えちゃったな、って感じがしますね。

さて、大阪市の高校での体罰自殺事件、女子柔道での体罰告発事件です。

前から言っていますけれど、日本のスポーツの世界なんてもともとほとんど汚い世界なんじゃないかということです。
高校野球だって、全国から選手集めて寮で生活して、まああまり勉強もせずに、いつも同じような高校が甲子園に出てきて、監督は学校の先生というにはほど遠い(雇われ顧問もいるのか)し、純粋に高校生が野球をやっているというのとは全然かけ離れていますよね。
高校サッカーだって、大学のラグビーだって、箱根駅伝だって、みんな同じ。
それを何だか美しい青春物語みたいにマスコミが取り上げておいて、いざこうなると他人事みたいに非難するというのはどういうことだと思います。

そうです。結局ここでもマスコミがやはり良くないのです。
スポーツメディアの問題といった方が格好が良いですね(笑)。
選手や学校や協会といったところと「良い」関係を結んでおかないと、インタビューもさせてもらえないということから、都合の悪いことには触れない、見て見ぬ振り、ご機嫌とりだけ。
こうなってはじめて、柔道連盟の幹部の態度が悪かったなどという記事を書く。自分が安全になったから。
これではメディアとしての役割は放棄しているのと同然。
常に適度な緊張関係を取材対象者と持っていないといけないはずです。
そして抜け駆けを許さない(例えば、一つの会社が、誰かの都合の悪いことを書いて記者会見から外されるようなことがあったら、全員で記者会見をボイコットするくらいしないと)。

そういうわけで、体罰問題も、AKB問題も、結局のところメディアが助長しているということで、猛反省してもらいたいと思います。
by black_penguin | 2013-02-06 23:58 | 時事関連

弁護士のちょっとブラックな業務外日誌


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