擬制陳述

前にも全く同じような投稿をした記憶がありますが,まあそうおっしゃらず。

諸事情から,地方都市在住の方のアイフルに対する過払金返還請求訴訟をすることに(簡裁管轄)。
当該地方都市があまりに遠いので,アイフル本店のある京都簡裁に提訴。
が,そうは言っても行くのはつらい。

民事訴訟法第158条
(訴状等の陳述の擬制)第158条 原告又は被告が最初にすべき口頭弁論の期日に出頭せず、又は出頭したが本案の弁論をしないときは、裁判所は、その者が提出した訴状又は答弁書その他の準備書面に記載した事項を陳述したものとみなし、出頭した相手方に弁論をさせることができる。

ということなので,訴状も擬制陳述できるのです。
ですので,被告が擬制陳述を予告していて,しかも過払金返還請求訴訟であれば,訴状も擬制陳述でいいかなと。あまり良くないことなので,それは分かっているのですが…。
本当であれば,このお客さんの地元の弁護士さんがやるのがいいのでしょうけど…。

最近は,アイフルは和解に応じず,判決まで行く,と言い張っているらしいので,どうしようか思案中です。


さて,「ねじまき鳥クロニクル」第1巻を読み終えました。
非常に面白い。
私の中では,一番かも?

そして,印象に残った部分をご紹介。「綿谷ノボル」について。
「僕は彼の文章を読むのも,彼の姿をテレビで見るのも嫌だった。彼にはたしかに才気があり,才能があった。それは僕も認める。彼は短い言葉で,短い時間のあいだに相手を有効に叩きのめすことができた。風向きを瞬時にして見定める動物的な勘も持っていた。しかし注意して彼の意見を聞き,書いたものを読むと,そこには一貫性というものが欠けていることがよく分かった。彼は深い信念に裏付けされた世界観というものを持たなかった。それは一面的な思考システムを複合的に組み合わせて作り上げられた世界だった。彼はその組み合わせを必要に応じていかようにも瞬時に組み換えることができた。それは巧妙な思想的順列組み合わせだった。芸術的といってもいいくらいだった。でも僕にいわせればそんなものはただのゲームだった。もし彼の意見に一貫性のようなものがあるとすれば,それは「彼の意見には常に一貫性がない」という一貫性だけだったし,もし彼に世界観というものがあるとすれば,それは「自分には世界観の持ち合わせがない」という世界観だった。」

こういう人,よくいます(笑)。
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by black_penguin | 2009-07-28 23:12 | 業務関連 | Comments(0)

弁護士のちょっとブラックな業務日誌


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