無実

ジョン・グリシャムの「無実」,読み終わりました。
小説ではなく,ノンフィクションで,とにかく事実経過がどんどん書かれているだけなのですが,読んでいて止まらなくなる内容でした。

事件は,1988年にオクラホマ州のエイダというところで発生した殺人事件。
捜査が行き詰まる中,二人の男が逮捕されます。
まだ科学捜査が発展していなかった時代。
ほとんど信用性が無い髪の毛の鑑定や同房者の「証言」から強引に有罪が作られていきます。

その後死刑が確定,刑務所では11年も拘禁されることになり,精神疾患を発症。
これまた酷い刑務所なのです。

あと5日で死刑執行というところで再審の道が…。
1995年になり,「公訴棄却」となり釈放されます。
しかし…。ということであとは読んでいただければと。

もちろん現実にあった話,しかもそう昔ではない話ですからなおさら恐ろしいです。

著者あとがきにこんなことが書いてあります。
「不当な有罪判決はこの国のあらゆる州で,毎月のようにくだされている。原因はさまざまでありながら,つねに同じでもある-警察の杜撰な捜査,”エセ科学”,目撃証言が誤って別人を犯人だと断定すること,無能な弁護人,怠慢な検察官,そして傲慢な検察官」

国策捜査なんてあるはずない。特捜が逮捕するんだからよほどしっかりとした証拠があるに違いない,といった前提は無いものとして判断しないと物事を見誤ります。

この事件についてさらに詳しく知りたいときは,こちら
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by black_penguin | 2009-03-04 23:46 | その他 | Comments(0)

弁護士のちょっとブラックな業務日誌


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